自閉症の息子が生きた5年間の軌跡

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

発達の遅れを感じたら、すぐに専門医に診断してもらうべきか?

↑の記事の続きです。

1歳半検診で「発達がゆっくりです。コミュニケーション能力が劣っている」と指摘されてから約半年。
 再度、保健センターでの発達相談に行きました。この時は、親子教室の先生も同席してくださいました。先生が同席してくださったのは、本当に心強かったです。
この時も発達検査 をして(どのような様子だったかは覚えていません・・・)、家での様子、親子教室での様子を聞き取ってくださいました。
この時、臨床心理士さんに「大学病院受診してみませんか?」と聞かれました。
保健センターの臨床心理士さんは、診断は下すことはできないのでしょうね。
私は、「大学病院で診断してもらいませんか?」と受け取りました。
 1歳半検診の前から、発達の遅れが気になり始め、インターネットでもいろいろと調べました。
チェックシートにことごとく当てはまるので、毎回溜息ばかりついていました。
 
いつも結果は同じ。
 
自閉症
 
半分、いやほとんど覚悟を決めていたのかもしれません。
 
私は、その場で「受診してみます」と答えました。私自身、医療従事者でもあるので、「早期発見・早期治療」の重要さは理解しています。ハルも早く診断を付けることによって、何か他にやってあげられることが増えるのでは?と思ったのです。
それから、大学病院の予約方法を聞いて帰りました。
 
 後日、保健センターに付き添ってくださった親子教室の先生に、
「お母さん、本当に大学病院を受診していいの?」
と聞かれました。
その時、私は先生の真意がわかりませんでした。でも、いろんなお母さんたちの話を聞いた今では、当時の先生の真意がよくわかります。
 
大学病院を受診すること=診断を受けること
 
これまでは「発達がゆっくり」と言われていただけで、「ゆっくり」というのがどの程度かわからないし、そして追いつくかも知れないという期待も含んでいるような感じがします。
 
しかし、「自閉症」と診断された時点で「障がい」となってしまうのです。
 
「お母さん、障がいを受け入れる覚悟はあるの?」
 
と言いたかったのでしょう。
 
それくらい障がい受容は大変なことなのです。
 
医師から診断を受けるのは、いろんな重圧に耐えることができる覚悟ができてからでも良いように思います。
親子教室などでサポートを受けているのであれば、診断の有無で支援の内容も変わらないと思いますしね。
以前にも書きましたが、周りは簡単に言うのです。
 
「自分の子どもなんだから障がいがあると言われても受け入れてあげないと、かわいそう」
 
「親子教室に通うことを勧められているのであれば、行かせないと。自分の子どもなんやから、ちゃんとしてあげなよ」
 
と言われたお母さんもいます。 

 

インターネットで自閉症、診断などのキーワードを入れて出てくるサイトにも、

「まずは病院へ」

「3歳を過ぎたら、自閉症の確定診断ができます」

「家で見ていて何かおかしいなと思ったら、専門病院へ行きましょう」

「療育を通して子どもとの接し方がわかれば、ご両親の気持ちも落ち着いてきますよ」

「ご両親は受け入れにくいので、家族以外の人が助言することも大切です」

 
などと書いているものもあります。今の私なら「そんな簡単なものじゃない!!」と一喝できますが、親子教室にも通っていなく、なんの知識もないときなら悩みながらも「専門の病院を探さないと」東奔西走していたかもしれません。
 
障がい受容の苦しみは、当事者でないとわからないと思います。
 
 大切な子どもだから、障がいがあるなんて信じたくない。
障がい受容がなかなかできなくて当たり前。
不安があって当たり前。
 
 
専門医の診断を仰ぐのは、親御さんが、納得できるように進めたらよいのではないでしょうか。
そして、やみくもに専門医を探すのではなく各自治体の保健センターに相談してみてください。

そうすると、きっとアドバイスをしてもらえると思います。

 

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