ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

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「入園おめでとう!」療育園に入園することは「めでたい」ことなのか?

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私の息子であるハルは2歳の時自閉症と診断されました。そして、2歳10ヶ月から療育園に通うことになりました。

1歳過ぎからハルの発達に違和感を感じていて、1歳半検診で発達の遅れを指摘され親子教室に通い始めました。

2歳半ころには自閉症と診断され、療育園に通い始めることになったのですが、この1歳過ぎ頃からの約1年半は本当に目まぐるしい日々でした。

そんなハルの療育園入園の時のお話。

 療育園に12人の子どもが入園

ハルが通っていた療育園(たいよう園(仮)の定員は31名。前年度卒園した人数分だけ新たに入園できます。各学年の人数というのは決められていなく、卒園・転園した人数が少なかった次の年は、入園できる人数も少なくなるのです。

例えば、前年度に5歳児(年長)が10人いたら、新年度には10人入園でき、5人しかいなかったら、5人だけということになります。

 ハルが入園した時は、

 4歳児(年中)4人

 3歳児(年少)7人

 2歳児(年々少)1人

 の12人でした。

 この2歳児がハルです。

 ハルが入園した時に5歳児(年長)さんに2歳児から通っているお子さんがいたのですが、当時は、待機児童がいなく、空きがあったため年度途中に入園したとのことでした。

 つまり、待機児童が出てから2歳児で入園するのはハルが初めてだったようです。

療育園の入園式ってどんな感じ?

 入園式は賑やかなものでした。

 賑やかと言ったら聞こえは良いですが、まぁドタバタしていました。新入園児さんは、馴れない場所、雰囲気に混乱しているお子さんも多かったように思います。

なぜ自分も出席しているのに「思う」と表現したかと言いますと、ハルも馴れない環境、知らない人がたくさんいる環境が嫌で、泣いていました。

新入園児さんは、とにかく大荒れなのですが、在園児さんはさすがでした。ちゃんとイスに座ることができていました。発達障がいを抱えていても、毎日の療育でこんなに変わるのか!と思った瞬間でした。

療育園に入園することめでたい?

そして、タイトルの「療育園の入園は、めでたいことなのか?」ですが、ハルが入園した時も、「入園おめでとう!」と言われたと思うのです。

 本来なら障害も抱えていなく、幼稚園や保育園に通っていたはずなのに・・・。

と考えてしまうと、「どこがめでたいのよ」と思ってしまいます。

確かに、「もし、障害を抱えてなければ」といった「たら・れば」で考えると、全くめでたくないですよね。

でも、目の前の我が子は、障害を抱えている。それは、どう転んでも変わらない。

それならば、現状を考えたら、療育園に入園でき、毎日療育を受けることができるのは、やはり「めでたい」ことなんだろう。

いろいろな想いはありましたが、受け入れていこうと決めました。

障害を抱えた子を育てるには、何度も葛藤し、様々なことを徐々に受容していかなくてはいけないことを実感しました

辛いことではあるけども、目の前の我が子には罪はない。

一番しんどい思いをしているのは、子ども自身。

それでも、毎日少しずつ成長している

もう成長なんてしないと思っていた私でさえ、母親として、人として成長している。

ハルがいたお陰で知ることができた世界は、なかなか大変な世界だけど、それでも前を向いて頑張っていこうと思った入園式でした。