療育園の登園バスに泣かずに乗れた日【自閉症児保育】
発達がゆっくりな子どもは、定型発達の子ども達よりも、様々なことができるようになるのに時間がかかることが多いと思います。私の息子のハルもそうでした。ハルには2学年離れたお兄ちゃんがいるのですが、お兄ちゃんは幼稚園、ハルは療育園と異なる場所で保育を受けていました。言葉が出ていない、着替えができないハルには幼稚園に通わせるのは無理だと感じました。 いや、幼稚園に通わせるのが無理なのではなく、療育園に通わせるのがベストだと感じたのです。
今回は、ハルが療育園に通い始めてから1ヶ月経った頃の登園バスのお話を紹介します。
2010年5月14日(金)記念すべき日
療育園に通い始めてから約1ヶ月。
ようやく泣かずに登園バスに乗ることができました。
前日も、乗る時に少し泣いたのですが、バスが出発する頃には泣き止んでいました。
そして、とうとう、泣かずに乗ることができました。
壁を一つ越えました。
2010年5月17日(月)
金曜日にようやく泣かずに登園バスに乗ることができたので、このまま波に乗って泣かずに乗ることができたらいいなと思っていたのですが、土日はお休み。
月曜日は振り出しとは言わないまでも、また泣くんだろうな・・・と思っていました。
しかし!!!
ハルは、全く泣きませんでした。 しかも、自ら自分の席に座りに行くことができました。
親と子、共育ち
発達がゆっくりな子って、大人が望むようにいろんなことができるわけじゃないですよね。 時間はかかるけど、しっかりと力はついていくし、たくさんのものを獲得していくのです。
これって、本当に根気が必要なことです。 他のお子さんと比べてしまって、ショックを受けることもあるでしょう。 イライラしてしまって、ついキツイ口調になってしまうこともあるでしょう。
私は、仕方ないと思うんです。
お母さん(お父さん)だって完璧なわけじゃないのですから。
ここに来てくださっている方々は、一人の人間としては20年以上生きていますが、お子さんのお母さん(お父さん)になってからは数年の方がほとんどではないでしょうか?
兄姉がいるから、母親になって10年以上という方もいらっしゃると思いますが、 自分の子どもと言っても、それぞれ性格も違いますよね。
ハルを出産した時、長男は1歳9ヶ月でした。 私は、長男の母親歴1年9ヶ月でしたが、ハルの母親歴はハルの誕生と共にスタートしたと思っていました。
だから、やっぱり母親としてはまだまだ未熟で、子どもと一緒に成長していかなくてはいけないと感じていました。
あれ・・・何の話をしていたのでしょう?
登園バスに泣かずに乗れた話でしたね。