ゆっくり育つヒマワリだってしっかりとした根を張っている。それはまるで自閉症の息子のよう
ハルが亡くなってしばらくして、ヒマワリの種をまきました。
秋に植えたヒマワリの花は小さいが根はしっかり張っている
このヒマワリを毎日観察して、長男(当時小学1年)は夏休みの自由研究として提出し、市、県共に金賞をいただきました。
2年生の時も継続研究としてヒマワリの観察をしました。
その時に、秋(11月頃)に種を蒔くと、芽は出るのか?という観察をしました。
結果、芽は出ました。
ただし、芽が出るのは遅かったです。 花も小さいながらもしっかり咲き、種も取れました。 そして、枯れた後に根を掘り返してみると、しっかりと根を張っていました。
それが、発達がゆっくりなハルのようでした。
きっと、ハルも見えないところで、言葉の根っこを張り巡らせていたのでしょう。
言葉が出ないと不安になりますが、きっと、たくさんの言葉を溜めて、出す時を伺っているのではないでしょうか。
その時を気長に待つことができれば一番良いですが、実際は、焦りますよね。 私もそうでした。
療育園のお友達でも、おしゃべりができる子はたくさんいたので、
「障害を持っている子の中でも、ゆっくりな方なんだな」
と落ち込むこともありました。
でも、ハルはハルなんだ。
言葉によるコミュニケーションが取れない代わりに、きっと何か秀でたものがあるはず。 そんな風に思うようにしていました。