ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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ゆっくり育つヒマワリだってしっかりとした根を張っている。それはまるで自閉症の息子のよう

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ハルが亡くなってしばらくして、ヒマワリの種をまきました。

秋に植えたヒマワリの花は小さいが根はしっかり張っている

このヒマワリを毎日観察して、長男(当時小学1年)は夏休みの自由研究として提出し、市、県共に金賞をいただきました。

 2年生の時も継続研究としてヒマワリの観察をしました。 

その時に、秋(11月頃)に種を蒔くと、芽は出るのか?という観察をしました。

 結果、芽は出ました。 

ただし、芽が出るのは遅かったです。 花も小さいながらもしっかり咲き、種も取れました。 そして、枯れた後に根を掘り返してみると、しっかりと根を張っていました。

 それが、発達がゆっくりなハルのようでした。 

 きっと、ハルも見えないところで、言葉の根っこを張り巡らせていたのでしょう。

 言葉が出ないと不安になりますが、きっと、たくさんの言葉を溜めて、出す時を伺っているのではないでしょうか。 

その時を気長に待つことができれば一番良いですが、実際は、焦りますよね。 私もそうでした。

 療育園のお友達でも、おしゃべりができる子はたくさんいたので、

 「障害を持っている子の中でも、ゆっくりな方なんだな」

  と落ち込むこともありました。

 でも、ハルはハルなんだ。

 言葉によるコミュニケーションが取れない代わりに、きっと何か秀でたものがあるはず。 そんな風に思うようにしていました。