手遊び歌や模倣は、子どもの発達にこんなに重要とは思わなかった【自閉症児育児】
自閉症児の息子との5年間の軌跡~ハルの笑顔はヒマワリの花~に来ていただきありがとうございます。 ハルママです。
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今回は、子どもが関わっている施設では必ずと言っていいほど取り入れられている手遊び歌について紹介します。
何気にやっている手遊歌ですが、いろいろな領域が組み合わさってできているので、子ども達の発達に大きく影響を与えてくれます。
手遊び歌はどうやって覚えた?
みなさんも「手遊び歌」をいくつかできるのではないでしょうか?
では、その手遊び歌をどのように覚えましたか?
「そんなの覚えてないよ」って声が聞こえそうですね。
覚えていなかったら、想像してみてください。
最初は、お母さんやお父さん、先生、お兄さん、お姉さん、お友達等が手あそび歌を歌っているのを見て覚えたのではありませんか?
つまり、模倣(マネ)したのですね。
この模倣が、子どもの発達に重要となってくるのです。
今回は、パンパンサンド という手遊び。
2011年3月11日(金) ハル3歳9ヶ月
♪ふんわりパン、の手遊びをしていました。「ふ~パン ふ~パン」と歌い、「ど~ぞ」と言ったあとに、パクパクとパンを食べる真似をしていました。
歌詞は・・・
ふんわりパン ふんわりパン
(ハム)をはさんで (ハム)サンド
パン パン パン パン パン パン
さあ できあがり どうぞ
こんな感じだったと思います。
( )内は、好きな具材を挟んでください。
動きも簡単なので、ハルも好きでした。
動きも覚えてはいるのですが、言葉で説明するのは難しく・・・
しかも音楽もないので、断念。
自閉症児は模倣ができない?
確かに模倣が苦手なお子さんが多いと思います。でも、模倣ができないのではないですよね。
この部分を伸ばしてあげるためにも療育は大切となってきます。
模倣をするために、まず必要なことは、「相手に注目すること」です。
でも、「相手に注目すること」なんて、自閉症を抱えた子ども達にとっては一番苦手なことではありませんか?
でも手あそび歌は、「楽しい曲」「わかりやすい動き」といった注目しやすいポイントがあるのです。
初めは、じっと見ているだけかもしれません。
「じっとしているだけで、手遊びなんてしない」と思うかもしれませんが、じっと見ていることも大切なんです。
それが「見ての参加」です。
ハルの場合は、「見ての参加」がとても長かったです。
ただ、見ているのではなく、ちゃんと自分の頭に残しているのです。
そして、ある時、声を出したり、体を動かすようになってきます。
はっきりした発音ではないかもしれませんが、声を出すことが大切ですね。
そして、手や体を使って手遊びをすることは、運動面の発達や巧緻性(器用さ)にもつながってきます。
そして、家族や先生やお友達と一緒に手遊びをすることで社会性が向上すると言われています。
何よりも、子ども達が楽しそうに活動しているのを見るのは嬉しいですよね。