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自閉症の息子が生きた5年間の軌跡

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

視線が合わない自閉症の息子と視線が合って笑い合えた日

家でのエピソード ハルへの思い

自閉症の息子の5年間の軌跡に来ていただきありがとうございます。ハルママです。

このブログの説明はこちらから→ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】

 2011年7月2日(土)

何気なく私が鼻を指差すと、ハルも自分の鼻を指差しました。耳や目、口を触ると、同じように真似をするようになりました。その時の表情がとても嬉しそうでした。

  ハルと向かい合ってこんなことができるなんて

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ハルが1歳半検診を受ける頃、自閉症のお子さんの症状としてよく聞かれる「視線が合わない」がありました。自閉症スペクトラムと診断される基準には

①視線が合いにくい

 ②呼んでも振り向かないことがある

③指さしをしない

④ひとり遊びが多い

⑤抱っこを好まない、抱っこしてもしっくりこない

こんな感じのものがありますよね。

ハルは、⑤以外は当てはあっていたかな。こういった基準よりも、「お兄ちゃんとは何か違う」という直感みたいなのもありましたけどね。

三項関係って聞いたことがありますか?赤ちゃんは8ヶ月~1歳過ぎには、自分・他者の関係(二項関係)の他に自分・他者・物の関係が成立します。これを三項関係といいます。

例えば、お子さんがお母さんと一緒にいて、気になるものがあった時、お母さんの目を見て「あーあー」と声を出したり指差しをすること。これって、「母さんに自分が興味のあるものを伝えたい」というコミュニケーションを取ろうとしています。この「視線が合う」はコミュニケーションの要素が含まれているので、ただ視線を合わせているだけではありませんよね。つまり、視線が合っていても、コミュニケーションの要素が含まれているかが重要なんです。逆に言えば、視線が合っていなくても、何かを介してコミュニケーションととることができていれば、自閉症という診断はつかないです。つまり、三項関係にコミュニケーションの要素が含まれていることが自閉症の診断に関係してきます。

ハルは、視線も合わなかったし、コミュニケーションもとることができなかったので、完全なる黒でしたが、1歳10ヶ月から親子教室に通い、2歳10歳からは毎日療育を受けることができるようになることで、視線が合うようになりました。

しかも、私がやっていることを真似して、笑っているハルを見ていると、頑張ってきて良かったと思えました。見通しがつかない育児だから、辛いことも多いですが、ほんの少しの成長を喜ぶことができるようになったのは、母として成長できたのかなと感じていました。