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自閉症の息子が生きた5年間の軌跡

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

ライナスの毛布(安心毛布)はいつまでに手放す?我が子はもう10年も一緒に寝てます

自閉症の息子が生きた5年間の軌跡に来ていただきありがとうございます。ハルママです。このブログの説明はこちらから→ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】

前回の残念だけど、そこからはペンギンやパンダは出ないよにも、ちらっと書いたのですが、ハルのお兄ちゃんには手放せない物があるんです。所謂、ライナスの毛布ってやつです。

 ライナスの毛布って何?

ライナスの毛布」という言葉を知らない方のために、簡単な説明を・・・。

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出典:http://www.team-lens.com/

一番右にいるのがライナス君です。水色の毛布を持っていますね。いつも水色の毛布を引きずって歩いている姿が印象的ですよね。このライナスくんのように、特定の毛布やぬいぐるみ等に愛着を持つことを「ライナスの毛布」と呼びます。心理学では、セキュリティブランケット(安心毛布)と呼ばれています。愛着がある物で安心しようとする子どもに多い現象ですが、大人でも起こることもあります。

  ライナスの毛布のきっかけ

長男には、安心毛布的な存在のタオルケットがあります。赤ちゃんの時にベビーベッドに敷いていたものです。寝るときはいつも一緒で、もう10年が経ちました。もう色褪せるどころじゃありません。クマの絵が描かれてあったのですが、チビチビと糸を抜いているので、もうクマの姿はありません。小学校に入学する頃、「いい加減、このタオルケットも卒業しないといけないんじゃないか?」「ちょっと、依存しすぎじゃないか?」と心配になりいろいろと調べました。

ライナスの毛布現象がおきるきっかけには

・卒乳、断乳

・弟、妹の誕生

・幼稚園、保育園への入園

・大きな環境の変化があった時など

が挙げられます。

これらは、子どもにとって、自立への大きな大きな一歩を踏み出した時と言えます。ライナスの毛布の助けを借りて、お母さんから離れるのです。

なるほど・・・と思い返してみると、思い当たる節はありました。まず、断乳。長男は1歳の誕生日前後に断乳をしたので、もしかしたらそれがきっかけかもしれませんね。そこから、弟が誕生し、幼稚園に入園し・・・と手放すことができないまま今日に至るという感じでしょうか。

 どんなものがライナスの毛布になり得る?

大抵は、タオル、毛布、ブランケットなどの布製品だそうです。素材は、ガーゼ、綿、フリース、ウール、綿、アクリルだったりそのだったり、その子によって違います。寝るときにいつも使っていたり、いつも身の回りにあったもの、授乳の時に掛けていたものーーママと自分を繋ぐ物ーーを選んでいる子が多いそうです。このような布製品の物だけでなく、ぬいぐるみなども対象になります。ここで注目したいのは、「毛布なら何でも良い」「どれかぬいぐるみがあれば良い」という場合は、ライナスの毛布とは呼びません。

長男の場合は、ベビーベッドに敷いていたタオルケット限定ですから、ズバリ当てはまっています。

 どんなときに必要か?

 「ライナスの毛布」と聞くと、四六時中持ち歩いているようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そうでもないんですよね。長男の場合もそうなのですが、幼稚園には、タオルケットを持っていかなくても平気なんです。でも、家に帰ってきて、お昼寝をする時は必ず持っています。あとは、何か不安なことがあるとき、母親に叱られた時、病気の時なんかは手放せません。こうやって、不安なことや甘えたい時、眠い時、悲しい時だけだったりするので、わかりにくとこもありますよね。これも、私(母)を必要としている感じではないんですよね。おそらく、母はライナスの毛布の代わりにはならないのだと思います。実際、長男が眠くてタオルケットを探している時に、抱っこしてあげても喜んでくれませんでしたから。(ちょっとショックですね)でも、タオルケットを探し出してあげると、嬉しそうに頬ずりして安心した表情をして眠ってくれます。タオルケットは、母の代わりではあるけど、母はタオルケットの代わりにはなれない・・・という複雑な感じです。だから、別に母の匂いがついた物でなくてもいいんですよね。むしろ自分の匂いがついているタオルケットの匂いを嗅いでいるような感じでした。

 洗濯を嫌がる場合

安心毛布を洗濯するのを嫌がる子もいます。長男もそうでした。何年か前に、「この匂いがいいの。洗ったら匂いが変わる」と言っていました。そんなことはお構いなしに洗っていますが・・・。だって、汚いでしょ。長男の場合は、外出時には持って出ないので、そのタイミングを見計らって洗ったり、幼稚園や学校に行っている時に洗ったりしています。私のように容赦なく洗濯してしまうのはかわいそうなら「ばい菌がついてしまったら、タオルケットもかわいそうだよ」などと言いながら、洗濯すると良いかもしれませんね。

 安心毛布を持つのはいつまで?

ライナスの毛布現象が続くと、「安心毛布に依存しているの?」「愛情不足なのかな?」「スキンシップが足りないのかな」と心配されるお母さんたちもいると思います。でも心配ないと思います。確かに、授乳の時に使っていた物が手放せなくなることもあると思います。だからといって、愛情不足だとかスキンシップ不足だとは思いません。子どもからしたら、手触りがいい、安心する匂いというだけかもしれないのです。

おしゃぶりも日本だと否定的に考える方もいますが、外国人の場合、おしゃぶりや安心毛布に寛容な方は多いですよ。国や地域、年代によって様々な考え方があると思います。でも、安心毛布を持っていうからといって、お母さんがご自身を責める必要なんてありません。それに、誰かに責められる方がおかしいのだと思います。

我が家の長男も、「いつ手放すかな?」と見守り続けて10年。もうすぐ11周年です!!小学校に入学した頃は、「そろそろ手放さないといけないんじゃ?」と気になってはいたのですが、今は「彼女でもできたら手放すでしょ」くらいの感じです。それに、小学校に入学してすぐの頃、手放させたくても手放すことができない出来事が起きたので、「今は絶対に手放してはいけない」という考えになりました。その出来事とは、弟であるハルの死です。弟を亡くした小学校1年生の長男から、お気に入りのタオルケットまで奪えませんよ。

今は小学5年生なのですが、寝るときはやはり一緒にタオルケットを持っていきます。でも、寝ている様子を見たら、「タオルケットなんて、必要ないでしょ?」ってくらいぐちゃぐちゃに丸められていますから。それでも、彼の精神安定剤なんでしょうね。だから、無理やり奪ったりはしないつもりです。あっ、ちなみにやっぱり小学校に入った頃から、タオルケットを持って寝るのは恥ずかしいと思うみたいで、私も絶対に誰かに言わないようにしています。

 実は私もライナスの毛布を持っている

もう四捨五入したら40歳になろうとしている私も辛い時、悲しい時には、あるものを抱きしめて寝ます。それは、小学校入学の時に祖母に買ってもらったぬいぐるみです

。子どもの頃は、長男と同じで寝るときは一緒に寝ていました。中学に入った頃から、お布団に入れることはなくなったのですが、ぬいぐるみを買ってくれた祖母が亡くなったり、両親が亡くなったり、流産したり、息子(ハル)が亡くなったりした時には、登場します。もう、ボロボロで手触りだって良くないのに、なんだか落ち着くんですよね。そんな大人だっていることも覚えておいてください。