5歳の誕生日直前に亡くなった息子への想い
2012年、ハルは亡くなりました。あと4日で5歳のお誕生日でした。
ハルが私に教えてくれたこと、それは私に足りなかったもの
ハルは、私達にたくさんのことを教えてくれた。長男だけ育てていたら、知らなかったことを知ることができた。
自閉症だったため、発達はゆっくりだった。同じ月齢の子がとっくにできていることができない、というのは当たり前にあった。そういう状態だったので、手遊びができるようになっただけで号泣。
まさか手遊びができるようになっただけで、泣くとは思わなかった。
長男を育てているのに、子どもの発達について何も理解していなかった。発達障がいについて、何も知らなかった。人の優しさ、温かさを知ることができた。それと共に、世間の発達障がいに対する偏見の目も目の当たりすることになった。
きっと、こういった知らなかった部分が私に足りなかった部分だったのでしょう。だから、ハルは、私を選んで生まれてきたのでしょうか。
とにかく前を向いて生きるしかない
ハルが亡くなり、病院から家に帰って来た日の夜、私はハルと手を繋いで寝ました。
この手が、朝起きたら温かくなっていないだろうか。朝起きたら、目を覚ましてくれないだろうか。そんなことばかり考えて、眠ることはできませんでした。
もっといろんな表情を見せて欲しかった。
もっと一緒に遊びたかった。
もっと一緒に笑いたかった。
ハルは、生きていたら今年(2021年)14歳。中学2年生。
ハルと過ごした時間よりも、亡くなった後の方がずっと長くなっていしまいました。
お子さんがいらっしゃる方は、生きているからできること、してあげられること。後悔がないようにしてくださいね。
ハルが亡くなって身が割かれるように痛いのは、今も同じ。でも、前を向かないとハルに笑われる。
そして、みなさんのお役に立つことができているかはわかりませんが、私はこのブログを続けていきたいと思います。
ここでは、ハルは生きている。
私は、ずっとハルのママでいることができる。今後ともよろしくお願いします。
そして、ハルという子がいたことを覚えておいてあげてください。