ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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みんなが主役の親子教室、でもお誕生会のときは僕が主役!!

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私の息子のハルは1歳半で発達の遅れを指摘され、親子教室に通っていました。
その後、2歳半で自閉症と診断され、2歳10ヶ月からは療育園(児童発達支援センター)に通っていました。そして、5歳の誕生日直前に亡くなりました。
こうやってブログを始めてハルのことを振り返ると、書きたいことがたくさん出てきます。その1つ1つを大切に、ここに残していきたいと思います。そして、1人でも多くの方のお役に立つことができればいいなと思いながら書いています。

  (当ブログの説明はこちら→ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明

 親子教室でのお誕生会はどんな感じ?

今回は、親子教室でのお誕生会のお話。

親子教室では、1ヶ月に1回お誕生会がありました。以前、発達の遅れを指摘され紹介された親子教室の活動とは? でも書いたのですが、ハルの通っていた親子教室では、帰りのあつまりの時に、お話(ペープサートや人形を使って)をしてくれます。

その時、その中の役を子どもたちが担当するのです。いつもは、やりたい子が手を挙げるのですが、お誕生会の時はお誕生月の子が主役です。

もちろん、ハルも。

親子教室に通い始めて数ヶ月しか経っていないし、手遊びもしたこともないし、帰りのあつまりのお話も楽しそうな感じではない(たまに覗き込んでも無表情)のに、ペープサートを持つことなんてできるのか?理解してるのか?他のやりたい子に譲った方が良いのではないか?

などと思っていました。

きっと何もできない。

私はそう思っていました。

しかし、実際は違いました。

 

その日のお話は『ぞうくんのさんぽ』でした。

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先生に連れられて前に出たハルは、かめ くんのペープサートを渡されました。見ている方がドキドキしていました。

突然、走り出さないか?泣き出さないか?

お話が始まり、ハルちゃんかめくんの登場。

すると、いつも先生がしているように、ペープサートの棒の部分でテーブルをトントンしながら、ぞうくんに近づいていました。この姿を見ただけで、私は涙が止まりませんでした。

ハルちゃんすごいね!

周りのお母さんたちも一緒に喜んでくれました。

この時、先生がおっしゃっていた『見ての参加』の意味がわかりました。ハルは、手遊びもしないし、お話も楽しそうにしていなかったけど、ちゃんと見ての参加をして、覚えていたのです。

結果をすぐに求めてはいけないんだ。

この時、そう思いました。

ゆっくりだけど、確実に成長している。

それを気長に見守っていってあげよう。

そう思いました。