きょうだい児が出すSOSのサインを見逃さないで【発達障害児育児】
「きょうだい児」という言葉をご存知でしょうか?
「きょうだい児」とは、病気や障害を抱えた子どもの「きょうだい」のことを言います。
きょうだい児については、様々な書籍も出版されているように、病気や障害を抱えた子どもだけでなく、一番近くにいる「きょうだい児」へ支援も大切にしなくてはいけません。
喧嘩にもならない兄弟
ハルには2歳離れた兄がいます。
現在、10歳、小学4年生です。ハルが親子教室に通っていた2歳の頃、兄は4歳(幼稚園の年少)でした。2歳差の兄弟だと喧嘩ばかりしてそうですが、そうではありませんでした。兄は、絵を描いたり、ブロックで遊んでいて、ハルは、高いところから飛び降りたり・・・交わることがあまりなく喧嘩にもなりませんでした。喧嘩にならないなら、騒がしくなくて良いと思われるかもしれませんが、それはそれで寂しいものですよ。どんな関わり方でも良いので、兄弟が関わって欲しいな・・・と思っていました。
きょうだい児の思い
病気や障害を抱えた子どものことが心配なのはもちろんのこと、「きょうだい児」に対しても心配なことはたくさんありますよね。
ハルが通っていた親子教室では毎月学習会がありました。主に発達について勉強します。学習会については、またの機会に書きたいと思っています。
今回は、「きょうだい児」について。もちろん、きょうだい児についても学びました。小学校に通っているきょうだいがいる場合は、からかわれないか、いじめられないか?も心配ですよね。
私もいじめられないかは心配していました。もし、ハルのことが原因でいじめられたとき、ハルのことを疎ましく思うのだろうか・・・と、そこまで考えたこともありました。うちは第2子であるハルが障がいを持っていたので、弟が兄の成長を追い越すことはないのですが、逆の場合はそれもありえるのですよね。
「弟が兄の発達を超えるとき、弟はどう思うのだろう」
と話してくださったお母さんもいました。
親は、いろんなことを思うのですが、子どもってよくわかっているのです。
もしかしたら親よりずっと強いのかもしれませんね。きょうだい児は、病気や障害を抱えた兄弟姉妹のことを大切に思っています。
そして、私が出会ってきたきょうだい児は、みんな本当に優しい子達でした。すごく思いやりがあって、周りに配慮ができる子達ばかりでした。
ただ、幼い割に、しっかりし過ぎている場合もあるのだと思います。病気や障害を抱えた兄弟姉妹のお世話が大変なのを傍で見ていてよく知っているから、我慢している子達もいるかもしれませんね。
日常生活の中でも、SOSを出している場合もあるので、気をつけて見てあげたいものですね。病気や障害を抱えた兄弟姉妹がいると、苦労が多いとは思います。他のご家庭とは少し環境は違うけど、その分得るものは多くて、豊かな人間になるような気がします。