めちゃくちゃ充実していた療育園での発達相談
子どもが生まれると、「乳幼児検診を受けてくださいね」とお知らせが来ると思います。私の息子のハルは1歳6ヶ月検診で発達の遅れを指摘され、親子教室に通っていました。そして、2歳10ヶ月からは療育園に通い始めました。それぞれの自治体で対応が異なるかもしれませんが、ハルの場合は、療育園に通い始めた頃に
市でのフォローはどうしますか?
と聞かれました。元々、地域の担当の保健師さんが苦手だったので、
療育園で発達相談もあるので、そちらでフォローしてもらいます
とお断りしました。今回は療育園での発達相談のエピソードを紹介します。
以下、発達相談員の先生のコメントです。
個別の発達診断場面の様子
年に1回、発達相談員という立場で子どもと1対1で向き合う日。
相談室という非日常の場面で、どんなすがたを見せてくれるのかな?と毎回楽しみでもあります。
2010年6月3日 この日は、たまたま、ハルくんの3歳のお誕生日でした。
入園して約2ヶ月。
園生活に少しずつ慣れてきたハル君にとって、みんなと離れて別行動することも、相談室に入ることも全て初めて。
保育士に誘われて、絵本を手にして、相談室にやってくる。
そこまでは良かったものの・・・
”ここはどこ?”
”何するの?”
”ぼく、出たいよー!”
相談室に入った途端、保育士に
”開けてよ!”
”出たいよ”
と一所懸命訴えるハル君。
いろいろおもちゃ(道具)を見せて誘ってみるものの、外に出たい気持ちを全身で表現してくれました。
そんな中でも、
手遊びや絵本『でてこい でてこい』、
“いっぽんばし こちょこちょ”
のくすぐり遊びで少し気持ちを立て直す姿も。
絵本を読むときには、よく声も出ていました。
相談室の外に出ると、一目散でお友達がリズムをしているプレイルームへ。
それもその輪の中心に。
絵本を読んで気持ちを立て直しているように見えるハル君。
お友達が
”ハルくん、何見ているの?”
”ぼくたち・わたしたちも見たいよ~”
と近づいてきて、絵本を取ろうとすると、それは嫌がります。
取られないようにしばし抵抗。
その後、次は保育士が絵本を片付けようとします。
”非日常場面”でくずれた気持ちを立て直すためには
”もう少し絵本を見たいたいよ~”
という感じで、また本棚まで絵本を取りに行きます。
それでも、やはり、みんながプレイルームにいることはわかっているので、 わざわざみんながいるところへ。
そして、また、お友達も絵本を見たくてハル君に近づいてきて取られそうに嫌がる・・・そんな様子が見られました。
部屋から出て真っ先にリズムの中心に行く姿や、
絵本を見たいのであれば本棚の前で見ていた方がゆっくり見ることができるのに、わざわざみんながいるプレイルームに持っていく姿などから、ハル君にとって、約2ヶ月でみんなと過ごす園生活が当たり前になりつつあるんだな・・・と感じた日でした。
発達相談や園での様子を撮影し解説
発達相談員の先生は、相談室や園での様子を撮影してくれ、後日、発達相談の時に解説をしながら観せてくれます。
普段見ることができない園での様子を観ることができるので、とても楽しみにしていました。
ハルが、ひとりで絵本を読むのではなく、みんなと一緒の部屋で過ごすことを自ら選んでいたのが嬉しかったです。
直接かかわり合いを持つことは、まだできないけど、お友達を意識し始めていることがよくわかりました。