初めての運動会は、ドキドキハラハラの連続!!【自閉症保育】
私の息子のハルは療育園に通っていました。療育園は、発達がゆっくりな子ども達が通う保育施設です。 今回は療育園での運動会のエピソードを紹介します。
当ブログの説明はこちらから⇒ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】
初めての運動会はどんな感じだった?
ハルの初めての運動会は、雨でした。
たいよう園(仮)が開園して以来、初めての雨だったそうです。
近くの小学校の体育館で行われました。
ハルは、母子分離が苦手だったので、 みんなの登園時間より少し早い目に登園するように言われていました。
少し早く登園することで、気持ちが崩れても立て直すことができるようにです。
案の定、ハルは母子分離で泣いてしまいました。
しかし、運動会が始まって入場する時は、泣き止んでいました。
先生方、さすがです!
そして、ハルも気持ちの切り替えが少し上手になってきているのかな?
という印象を持ちました。
そして、保護者は保護者席で座って見るのですが、一番前なんかで観ることなんてできず、前に座っている方たちの間から観ていました。
もし、私たちがいる場所がわかってしまうと、また泣いてしまうのではないかと思っていたので、ビクビクしながら隠れながら観ていました。
でも、実際始まって見ると・・・
あっけなく、私はハルと目が合いました。
でも、私の方には走ってくることなく、みんなと同じように椅子に座っていました。
かけっこも、ちゃんとゴールできるか心配でしたが、止まったり、逆走しながらも、なんとかゴールできました。
これだけでも、涙が出てきたのは今でも覚えています。
こんなことができるようになったんだな。
みんなの中でも頑張ってるんだな。
とにかく走り回るだけだっただけの親子教室に通っていた時のことを思い出したりして、泣いてばかりいました。
競技と競技の間にお茶を飲んでいたハル。
園児席でのハルは、一番端で、先生が近くにいてくれていました。
手がかかるからですね。
ちなみに、先生がつかなくても、走り出したりしない子は、列の真ん中あたりに座っています。
ハルは、自分の水筒のお茶を飲んだのはいいのですが、どうやらお茶をTシャツにこぼしたらしく、突然脱ぎだしてしまいました。
離れた保護者席から観ている私は、ヒヤヒヤしていました。
すぐにでもハルの側に行きたかったのですが、 先生にお任せしているので、私が出るべきではないと思い、じっと我慢していました。
先生は、園で用意している予備のTシャツをハルに着させてくれていました。
しかし・・・それをすぐに脱ぎだして、上半身裸に・・・。
先生は、さっきお茶で濡れたハル自身のTシャツを着させてくれていました。
それは拒否しないで着ていたのでホッとしました。
こんな感じで、コソコソと隠れながら、ヒヤヒヤ、ドキドキしながらの運動会は無事に終わりました。
泣かずにお友達と一緒に過ごしている様子を見るだけでも成長を感じました。
みんなの成長が見える規模の療育園
長男の幼稚園は、1学年100人を超える所だったので、
知らない子の方が多いのですが、 ハルが通っていた療育園は全員で約31人。 一緒に入園したお友達だけでなく、みんなの名前と顔が一致します。
みんなの成長を見ることができるんですよね。
ずっと泣いていたお友達が、泣かなくなっていたり、 みんなの前に出るのが恥ずかしくて出ることができなかった子が ることができるようになったり・・・ 我が子以外の成長も楽しみな運動会でした。
運動会の感想文
ハルが通っていた療育園では、
行事の度に感想文を提出しなくてはいけません。
年々少の時の運動会の感想文だけパソコンにも保存していました。
以下、感想文です。
朝、園で分離する時にハルが離れたくなさそうに泣いているのを見て、
ちゃんと運動会ができるのかが不安でした。
しかし、始まってみると、私たちがいることに気付いているはずなのに、こちらに走ってこず椅子に座っていたことに驚きました。
かけっこにしても、グループ競技にしても 見当違いの方向に走ってしまうのではないかと心配していましたが、ちゃんとゴールできたことに感動しました。
祖父母たちも、ハルがじっと座っている姿を見て、
「あんなにおとなしく座ってるの初めて見た」
と驚いていました。
初めての場所が苦手な兄は、 兄弟競技の時はいやいやの参加でしたが、これがきっかけで何かが吹っ切れたのか、親子競技ではとても頑張ってくれ、楽しむことができてよかったです。
ハルよりも私と兄が疲れて、しっかりお昼寝をしました。
療育園に入園して半年、
初めは私と離れることすら大泣きだったハルが、みんなの輪の中でがんばっている姿を見ることができ、とても感動した半日でした。
これからも、どのような成長をみせてくれるのかが楽しみです。
こんな感じで感想を提出していました。
この感想文が当時は面倒だったのですが、 今となれば、こうやって記録に残っているのはありがたいです。