【福祉避難所って何?】大地震が起きて避難しなくてはいけない時、発達障がいを抱えた子は、どこに行けば良い?
ガーベラの花言葉:希望
熊本の地震で被災された方にお見舞い申し上げます。
お怪我をされた方の1日も早いご回復をお祈りいたします。
そして、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。
通っている保育施設での災害時対策
ハルが療育園に通っていた時、入園後の保護者総会で療育園の保育方針だとか、災害時の対策についての説明がありました。
ハルが通っていた療育園の側に断層が走っているので、地震対策は考えてくださっていました。
そして、その内容を保護者にも説明してくださっていました。
そんなの当たり前じゃない?って思われるかもしれませんが、ハルの兄が通っていた幼稚園では、災害時の対応についての説明などは一切ありませんでした。
ハルが通っていた療育園では、保育中に地震が起きた場合、建物が倒壊しない限り、移動はしないという方針でした。
そのため、療育園でも備蓄はもちろんですが、各自災害時持ち出し袋を園に置いています。
そして、保護者会では、在宅中に災害に遭った時の避難場所についても調べました。
福祉避難所って?
福祉避難所という言葉をご存知でしょうか。
福祉避難所とは、災害時に指定避難所において、避難所生活が困難な高齢者や障がい者(児)など(災害時要援護者)、何らかの特別な配慮を必要とする方が非難する施設のことで、バリアフリーや冷暖房が完備されているなど、要援護者の利用に適した環境を確保できる施設のこと
福祉避難所は、必要に応じて設置される二次的避難所であり、最初から福祉避難所を利用できるわけではないため、まずは指定避難所へ避難しなくてはいけない。
福祉避難所には下記のような基準があります。
・ケアなどと行う介助員の配置(10人に1人が目安)
・ポータブルトイレなどの必要機材
・手すりや仮設スロープによるバリアフリー化
このような基準があるため、既存の設備を活かすことができる老人福祉施設・障害福祉施設などが指定されているケースが多いです。
福祉避難所の優先順位とは?
被災した場合、要介護や障がいや病気の有無に関わらず、まずは最寄りの一般避難所に行かなくてはなりません。
そして、必要に応じて福祉避難所に移るという流れとなります。
福祉避難所の数は限られているので、優先順位をつけることになります。
優先度は、避難所生活の期間・身体状況などを総合的に考慮して決まります。
ですから、早く来たから福祉避難所に移動できるわけではないです。
福祉避難所と言われると、高齢者・障害者に限られそうですが、乳幼児や妊産婦、病弱者なども状況によっては福祉避難所を利用できます。(各自治体のホームページを参考になさってください。)
1.災害が発生した場合は、まず指定避難所(学校・公民館等)等に避難する
2.保健師等や市の職員が指定避難所を巡回し、福祉避難所への移送が必要な人を判断する
3.福祉避難所への避難が決定した場合、家族等が福祉避難所へ移動させる。
移動手段が無い場合は、バスや介護タクシー等による移送が行われタクシー等の旅客運送事業者による移送を行う。
療育園に通っている子どもたちは、福祉避難所に避難できるのか?
避難所生活は、どのような人にとっても、苦痛を強いられます。
その中でも、環境に対応が難しい障がいを抱えたお子さんをお持ちの親御さんにとっては、さらに頭を悩ますことがあると思います。
「じっとしていることができないから、周りに迷惑がかかる」
「睡眠障害があるから、夜中も騒いでしまう」
「パニックを起こしたらどうしよう」
「偏食だから避難所の炊き出し等を食べることができない」等といった悩みがあると思います。
こういった悩みがあるため、避難所には行かないで、崩れかけの自宅で居続けたり、車内で生活をしたりする方もいらっしゃると聞きます。
車内で避難生活を送っていると、エコノミークラス症候群になる可能性もあります。
でも、周りからの目が怖くて、避難所には避難できない。
でも、福祉避難所なら、気にすることがなくなるのでは?と思い、自治体にも問い合わせをしました。
福祉避難所では、医療行為を必要とする人が優先的に移送されるため、療育園に通っているようなお子さんは、避難できないとことでした。
では、やっぱり発達障害を抱えたお子さんの家族は、避難所で肩身の狭い思いをしながら避難生活を送らないといけないのでしょうか。
実は、そうでもないんです。
指定避難所には、小学校の体育館や公民館のような広い場所だけでなく、地域の福祉避難所とでも表現したらよいのでしょうか、教室などを配慮が必要な方達のために開けてくれる自治体もあります。(私が以前住んでいた自治体はありました)
これもまた、自治体によって差があると思いますので、事前に確認しておくほうが良いと思います。
個人的に問合わせても、取り合ってくれない場合は、通っている療育園の保護者会から声を上げてみるのも良いと思います。
ハルが通っていた療育園は、何年もかけて乳幼児医療費助成についての要望を自治体に伝え続けて、就学前までの医療費が無料になりました。
指定避難所内の地域の福祉避難所があったとしても、
「なんで、あの人たちだけ、あの教室を使えるの?」
と「ずるい」等といった不満も出てくるおそれもあります。
そのために、自治体には地域の福祉避難所の周知徹底をお願いしています。
でも、自治体の職員自体が、その重要性に気づいてくれているかが問題ですよね。
当事者でないとわからない気持ちもありますから、粘り強く要望することも大切です。
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LEDは約40000時間の長寿命で、電球としては10年程度使用できます。
消費電力が4Wで30W電球相当の明るさなので、節電・省エネ対策にもなります。
大地震の際の火災の原因の6割が通電火災による被害と言われています。
通電火災の原因は、
・倒れてきた家具等えコードが断線
・コンセントに水がこぼれたところに漏電
・地震でカーテンがストーブにかかってしまって火災
・ガス漏れが発生しているところに通電して発火等
これらの通電火災を防ぐために一番有効なのは「ブレーカーを落とすこと」です。
でも、大地震の時にブレーカーを落としてから避難するといった落ち着いた行動ができるでしょうか?
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