ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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お話ができなくてもハルは僕の弟なんだ【自閉症児のきょうだい児】

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私の息子のハルは2歳半の時に自閉症と診断され、2歳10か月から療育園に通っていました。当ブログでは、ハルの療育園に通っていた頃のエピソードを療育園の連絡ノートを元に紹介しています。連絡ノートの説明は→(ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】

今回は、きょうだいの関係に関するエピソードです。 ハルとお兄ちゃんは、2歳離れています。ハルが年々少、お兄ちゃんが年中の頃のエピソードを紹介します。

ハルが3歳、お兄ちゃんが5歳ですから、お兄ちゃんもコミュニケーションが取りづらいハルと、上手に遊ぶことができるような年齢でもありませんでした。  

 

 兄ちゃんが、ハルの胸に「タッチ」と触りに行ったら、叩かれたと思ったのか、お兄ちゃんを叩きに行っていました。


いつも何をしても、あまり反応してくれないハルが、反応してくれたのが嬉しかったようで、お兄ちゃんは何度も「タッチ」しに行き、その度にハルも叩き返していました。

(ハルは相当嫌そうでした)

どんな状況でも、叩いたはいけないとは思うのですが、ハルの珍しい行動に笑ってしまいました。

最後は、ハルの頭が、お兄ちゃんの鼻にぶつかり、お兄ちゃんが泣いてしまいました。

 お兄ちゃんは遊びのつもりでも、ハルは嫌がっていた。

 お兄ちゃんも、ハルのそういう嫌がっている様子がまだわからず・・・なかなか難しいですよね。

 こういう場合、最終的に泣くのは、お兄ちゃん。 

ハルが健常児なら、もっと遊ぶことができたんだろうな・・・

なんて思っていたのですが、

数年前、お兄ちゃんに 

ハルがお話できなくてつまらなかった?

 と聞いてみたんです。

 そしたら・・・。

 いや、お話ができないのがハルだから。別につまらなくなんてなかった。ハルがやっていることは面白かったし。ハルがいたからA君とB君とも遊べるし

 と話してくれました。 

 

A君、B君とは、ハルと同じ療育園に通っているお友達のきょうだいのこと。

 そうか・・・お兄ちゃんにとっては、ハルが唯一の弟なんだよな・・・。 そして、ハルがいたからこそ出会えたお友達と遊ぶのは楽しかった。 お兄ちゃんの大切なお友達。 

弟がお話できなくて、つまらない

なんていうのは、 私の勝手な思いなんだな・・・。

 お兄ちゃんにとって、ハルは、お話ができなくても、なかなか一緒に遊べなくても、かわいい弟なんだよね。 

お兄ちゃんは、私なんかより、もっと大人なのかもしれない・・・

 そう思いました。