お話ができなくてもハルは僕の弟なんだ【自閉症児のきょうだい児】
私の息子のハルは2歳半の時に自閉症と診断され、2歳10か月から療育園に通っていました。当ブログでは、ハルの療育園に通っていた頃のエピソードを療育園の連絡ノートを元に紹介しています。連絡ノートの説明は→(ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】)
今回は、きょうだいの関係に関するエピソードです。 ハルとお兄ちゃんは、2歳離れています。ハルが年々少、お兄ちゃんが年中の頃のエピソードを紹介します。
ハルが3歳、お兄ちゃんが5歳ですから、お兄ちゃんもコミュニケーションが取りづらいハルと、上手に遊ぶことができるような年齢でもありませんでした。
兄ちゃんが、ハルの胸に「タッチ」と触りに行ったら、叩かれたと思ったのか、お兄ちゃんを叩きに行っていました。
いつも何をしても、あまり反応してくれないハルが、反応してくれたのが嬉しかったようで、お兄ちゃんは何度も「タッチ」しに行き、その度にハルも叩き返していました。
(ハルは相当嫌そうでした)
どんな状況でも、叩いたはいけないとは思うのですが、ハルの珍しい行動に笑ってしまいました。
最後は、ハルの頭が、お兄ちゃんの鼻にぶつかり、お兄ちゃんが泣いてしまいました。
お兄ちゃんは遊びのつもりでも、ハルは嫌がっていた。
お兄ちゃんも、ハルのそういう嫌がっている様子がまだわからず・・・なかなか難しいですよね。
こういう場合、最終的に泣くのは、お兄ちゃん。
ハルが健常児なら、もっと遊ぶことができたんだろうな・・・
なんて思っていたのですが、
数年前、お兄ちゃんに
ハルがお話できなくてつまらなかった?
と聞いてみたんです。
そしたら・・・。
いや、お話ができないのがハルだから。別につまらなくなんてなかった。ハルがやっていることは面白かったし。ハルがいたからA君とB君とも遊べるし
と話してくれました。
A君、B君とは、ハルと同じ療育園に通っているお友達のきょうだいのこと。
そうか・・・お兄ちゃんにとっては、ハルが唯一の弟なんだよな・・・。 そして、ハルがいたからこそ出会えたお友達と遊ぶのは楽しかった。 お兄ちゃんの大切なお友達。
弟がお話できなくて、つまらない
なんていうのは、 私の勝手な思いなんだな・・・。
お兄ちゃんにとって、ハルは、お話ができなくても、なかなか一緒に遊べなくても、かわいい弟なんだよね。
お兄ちゃんは、私なんかより、もっと大人なのかもしれない・・・
そう思いました。