ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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発達なゆっくりな息子が療育園に通い始めて1年が経った頃の変化

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このブログにたどり着いてくださった方は、身近な方が発達障害を抱えていたり、育児に悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
 私も自閉症であったハルを育てるにあたって、大変悩みました。だからこそ、私のように悩んでいる方の役に立ちたいと思い、このブログを立ち上げました。
当ブログの説明はこちらから⇒ ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】 


 今回は、ハルが療育園に入園して1年が経った3歳10ヶ月頃のお話を紹介したいと思います。

 

新学期はなんだかそわそわ

園庭で長い目に遊んでから、朝の集まりをしました。 園庭では、三輪車に乗ったり砂場で砂の型に入れて遊んでいました。 給食後の中庭遊びでも、砂場で型抜きをして遊んでいました。 新しいお友達も増え、少し緊張しているようにも見えました。  

砂場で遊ぶようになった

ハルは、三輪車や自転車に乗ることも好きでしたが、療育園に入園してから砂場遊びも好きになりました。 親子教室時代(1歳10ヶ月~2歳9ヶ月)は、滑り台をひたすら繰り返して滑ったり、ブランコをしたりと遊具中心でした。雨上がりで水たまりができていたら、どろんこになって遊んだりしていましたが、砂場では遊んだことは記憶にありません。 療育園では、砂場で型抜きをしていました。
 新学期に入り、新入園児さんが入園してきました。 ハルの同級生も4人入園してきて、グループも変わり新しい環境となりました。1年間慣れ親しんだ園ですが、年長さんが卒園し、いなくなり、新しいお友達が入園したことは、大きな変化ですよね。ハルも知らないお友達が増えて緊張していたみたいですね。それでも、気持ちが不安定になることもなく元気に遊んでいたようです。

 お散歩もみんなと一緒に

 園半周の散歩に行きました。 溝の中を高い位置からもひょいとおりていました。 途中、中庭の方へ続く斜面を歩いていってしまったのですが、「ハルくん行くよ~」と声を掛けると、保育士が行かなくても自分でおりてきました。 電車も見れて散歩を楽しみました。

先生の指示が入るようになってきた

親子教室時代は、なかなか周りからの指示が入らず、自分がやりたいことばかりやっていました。 しかし、療育園生活も2年目に入り、先生が声を掛けるだけで、みんなの輪の中に戻るようになりました。 毎回そのようにできるわけではないですが、全くできなかったことが5回に1回でもできるようになったら嬉しいですよね。 やはり、毎日療育を受け、周りのお友達にも刺激されることが、子どもによっても良いことなんだと、実感しました。

 散歩で花びらのシャワーで楽しむ

 全グループで〇〇寺へ散歩に行きました。 花びらがいっぱい落ちていたので、花びらシャワーで遊んだり、坂道を何度も下って遊んだりしました。 後ろと追いかけると、チラッと後ろを見て追いかけてくるのかな?と保育士を見ていました。

  

追い掛けてくれるのを期待するようになった

家からお散歩に行く時、落ち葉シャワーや花びらシャワーって、なかなかできませんよね。 
お散歩では先生が追いかけてくれるのを楽しみに、振り返るようになっていました。 親子教室時代は、とにかく突っ走るばかりで、先生方が追いかけてくれているかどうかなど、気にもしませんでした。 しかし、療育園に通い始めてからは、徐々に人と関わることの楽しくなってきたようでした

先生たちは、いろんな楽しい遊びを考えてくださり、子ども達を楽しませてくれました。 
療育園2年目は、卒園児さんがいなくなり、新入園児さんが増えたので、少し環境が変わりましたが、園生活には全く変わりはありません。 ハルは、新しいお友達に戸惑いながらも、慣れた様子で園生活を楽しんでいたようでした。 

動物をじっと見るようになる

動物園へも行ったのですが、ミーアキャットが動くのをじっと見つめていました。 アヒルも見ていましたが、ハトからは逃げていました。

  

周りを見ながら散歩ができるようになった

  近くに小さな動物園があるので行ってみると、ミーアキャットに夢中。 療育園に入園するまでは、動物に興味がなかったのですが、少しずついろんな物に興味を持つことができていて嬉しかったです。 療育園の散歩でも、ご近所さんのハスキー犬やウコッケイを見せてもらっているから、興味を持つようになったのかもしれません。 でも、ハトは苦手でした。他の動物は、こちらに向かってくることはないですが、ハトは何羽も向かってくるからでしょうか。 ハトがいると、私の後ろに隠れていました。 

ミニカーを眺めるだけでなく走らせるようになった

最近、おもちゃのトラックに、ポケモンの人形を大量に乗せてテーブルの周りを一周したりしています。ミニカーも「ブーブーブー」と言いながら走らせ、なぜかズボンの中をくぐらせていました。

  些細な成長でも嬉しい

これまでは、ミニカーを並べたりするだけだったのが、トラックに荷物を乗せて運ぶようになりました。それもただ闇雲に走らせるのではなく、テーブルの周りを走らせていました。これも、ごっこ遊びに繋がる、ふり遊びや見立て遊びの一種でしょうか。
あとは、「ブーブーブー」と言いながらミニカーを走らせるようになっていました。
親子教室時代は、あまり声を発することがなく(泣くときは人一倍大きな声で泣いていましたが)、「おとなしいね」と言われることもあった程です。
それが、「ブーブーブー」と車が走る音を真似して走らせていることに成長を感じました。 3歳10ヶ月で「ブーブーブー」と車を走らせている姿に成長を感じたというのは、定型発達のお子さんではありえないですよね。

まとめ

とにかく前にどんどん進んでいくだけだった親子教室時代。親子教室時代のハルとのお散歩は、何をどれだけ声かけしても、前に進むだけだったので嫌いでした。 でも、療育園に通いだして、ただ走るだけでなく、周りを見ながら歩くことが増えました。 声を掛けると、何回かに1回は立ち止まって見てくれるハル。 些細なことで、お散歩が少し楽しみになりました。 
子どもの遊びというのは、日々変わったり進化していて、どこで教わったのか、自分で考えたのか、面白い遊び方をしていることがあります。療育園に通い始めて丸一年。これまでとは違った遊び方をするようになりました。
親子教室に通っていた頃は、お兄ちゃんの同時期の発達の様子と比べてしまい、落胆することもあったのですが、療育園に通い始めてからは、周りと比べるのことが馬鹿らしくなりましたハルの物差しが規格外なんだから、比べることができないんだ、と思っていました。それと同時に、発達障害を抱えているけど、ハルはきっと人には真似できない特技があるはず!!それを見つけてあげて、伸ばしてあげよう!!と思っていました。