自閉症児に数の概念を教えることはできるのか?【発達障害児育児】
自閉症児は、文字や数字が好きな子が多いと言われていますが、ハルもそのうちの一人で、数字が好きでした。
自閉症を抱えた人は、変化が苦手と言われることも多く、したがって不変である文字や数字を好むことが多いとされています。
この時の数字って、ただ「1」という文字であり、日常生活で使えないことが多いのではないかと思います。そこで、ハルが3歳10ヶ月頃の数のエピソードを当時通っていた療育園の連絡ノートを元に紹介します。(連絡ノートの説明はこちらから⇒ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】)
日常で使える数を概念を理解して欲しい
お兄ちゃんがおはじきで遊んでいるのを見て、ハルも欲しがったので渡すと、「1,2,3・・・」と数えながら並べていました。
これまでも、ハルの数字好きは書いてきました。これまでは、「1」を見て「いち」と発するだけでした。
しかし、この頃は「いち」と「おはじきの1個」が同じことだと認識できるようになっていました。
これも、誰かが教えたわけではなく、日常生活をしていく中で自然と身についていったので、驚きました。
以前の記事にも書いたことがあると思うのですが、私は「いち、に、さん」と数え上げるだけの数字なら、必要がないと思っていました。
いくら1~100まで数え上げることができても、「りんごを1個ちょうだい」の「1個」がどれだけを指すかをわからなかったら、意味がないと思うのです。
数の概念が理解できていなければ、日常生活では使えないと思うからです。
ハルの場合は100までは数え上げられないけど、「1個」というのを理解できていたので、私はこれで満足していました。
おそらく、ハルのような言葉があまり出ていないような自閉症児に数字の概念を教えるのは難しいのだと思います。
「どうやって教えたの?」と聞かれることもあるのですが、正直私にもわかりません。
ただ、「1個ちょうだい」とか声かけはしていました。
それが良かったのかは、わかりません。
ただ言えるのは、どんなことに関しても、成果が出るのには時間がかかるということです。
少しやって成果がでないからと止めないでくださいね。
続けていると、いつか実を結ぶ時が来ると思います。
その時を楽しみにして、とにかく続けることが大切だと思います。