ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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きょうだい児の自己肯定感を損なわないように公平に叱る【自閉症児育児】

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兄弟姉妹がいると喧嘩をすることもあると思います。

そんなの毎日よー

と困っている親御さんも多いかと思います。私の息子のハルは自閉症を抱えていました。よって、兄弟関係も、健常児の兄弟のそれとは少し違っていました。今回は、ハルが3歳10ヶ月、お兄ちゃんが5歳8ヶ月の頃のエピソードをハルが通っていた療育園の連絡ノートをもとに紹介します。

連絡ノートの説明はこちらから→ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】 

 思わず手が出てしまったお兄ちゃん

 兄が大切に飼育しているダンゴムシのケースをひっくり返してしまったので、兄に顔を引っかかれてしまいました。
その顔、傷のところが気になるようで、しきりに触っていました。

 

 この時は、決してハルはわざと飼育ケースをひっくり返したわけではありません。(たまに、おにちゃんを困らせるためにわざとすることもありました)

 でも、お兄ちゃんもまだ5歳。

 我慢できない時もありますし、言葉より手が先にでてしまうこともあります。

 幼稚園ではこのようなトラブルはなかったのですが、やはり相手が弟だからでしょうか・・・遠慮がないのかもしれませんね。

 思わずハルの顔を引っ掻いてしまいました。

きょうだいばかり叱ると自己肯定感を損なう

 確かに、飼育ケースを引っくり返されたのは腹が立つのはわかるけど、ハルはわざとやったわけではない。

 でも、どんな理由があろうとも、私は人を傷つけてはいけないと教えています。

 それは、目に見える傷であろうが、心の傷であろうが、変わりはありません。

 でも、いきなりハルを引っ掻いたことを叱りつけてしまうと、お兄ちゃんは

いつも自分ばかりが叱られる

と思ってしまいます。

 こういう経験を繰り返していると、

自分は大切にされていない

と思ってしまい、自己肯定感を損ねてしまうそうです。 

そうなってしまうことは避けたいので、まずは、ハルちゃんに注意します。

 ハルちゃん、お兄ちゃんが一生懸命集めたダンゴムシだから気をつけてね

 と目を見て言い聞かせます。

 もちろん、言い聞かせたところで、理解ができないから、効果なんてないのですが・・・。 

ハルちゃんに言い聞かせた後は、お兄ちゃんの気持ちを受け止めてあげます。

 大切にしていたダンゴムシやもんな・・・腹立つよね。でも、ハルちゃんもわざとやったのじゃないから、許してあげてくれる?

 ある程度、納得してから、

でもね、いくら腹が立つといっても、ハルちゃんを傷づけたらダメよ。ハルちゃんだけでなく、お友達も一緒やで

 と言うようにしています。

 これは、ハルがわざとやったのではない場合。

 たまに、お兄ちゃんの物をわざと投げたりすることがあったので、そのときは、ハルの目を見て真剣に叱ります。

 おそらく理解はできていないだろうけど・・・。

いくら理解できないからといって、きょうだい児に

そんなところに置いているから悪いんでしょ!

と叱ってしまうと、きょうだい児は納得できないですよね。だから、いくら理解できなくても、目を見て叱ります。 これによってお兄ちゃんは、

自分のことを尊重してくれている

と思えますよね。 きょうだい児は、どうしても我慢することが多くなると思います。

 でも、声掛けの仕方一つで、障害を抱えた子ども中心の生活でも、きょうだい児の不満は減ると思います。