大学病院の主治医からのアドバイス「ジェスチャーと日常生活で使える文字を」【自閉症児育児】
自閉症の息子が生きた5年間の軌跡~ハルの笑顔はヒマワリの花~に来ていただきありがとうございます。ブログ説明はこちらから→ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】
大学病院受診の様子とアドバイスは?
自閉症と診断された息子のハルは、半年に一度大学病院を受診していました。
2011年5月17日(火)3歳11ヶ月
大学病院までバスで行きました。今日は、行きも帰りもおとなしく座っていることができました。診察では、「ジェスチャーができるように、こちらからも働きかけてください」と言われました。「文字の認識はありそうなので、「ハル」と書かれたものは「自分のもの」とわかって欲しい」と言われました。
兄とベビーサイン、弟とジェスチャー
確かにジェスチャーって大切だと思います。
お兄ちゃんも1歳半検診の時に言葉が出ていなかったのですが、あるものを指すときだけベビーサインを教えていたのです。
それは、大切にしているタオルケット。
大好きなタオルケットが見当たらない時に、不安そうに泣き始めたので、ベビーサインを教えました。
タオルケットがないときは、そのベビーサインをしてくれるようになったので、言葉が出ていなくてもコミュニケーションをとることができました。
そのうち言葉が出てきたので、ベビーサインは姿を消しましたが、大好きなタオルは10歳になった今も健在です。(2019年現在、中学2年生ですがタオルケットはあります)
話は戻しましてジェスチャー。
お兄ちゃんのベビーサインのこともあったので、ハルにもジェスチャーを覚えて欲しかったのですが・・・結局、亡くなるまでジェスチャーらしきものをしたことはありませんでした。
私も頑張ったつもりでしたが、やっぱり伝わりにくい・・・。
もう少し時間が必要だったのかもしれませんね。
言葉でのコミュニケーションが難しい場合、ジェスチャーを使えると、意思疎通ができるようになりますよね。そうすると、親も子どももストレスをためることが少なくなるそうです。
日常生活に使える文字でないと意味がない
文字に関しては、言葉と同様、「日常で使えるものであると意味がない」とのことでした。
つまりいくら平仮名を覚えても、「いちご」が果物の「苺」だということがわからなければ意味がないということです。
だから、文字を日常生活の中に取り入れることを勧められました。
例えば、お兄ちゃんと同じお茶碗を用意して、それぞれに名前を書いて、ハルが自分の物を認識できるようにしてあげると良いそうです。
これもなかなか伝わらなくて、苦戦しました。
文字を指差して「これがハルのやで」と言っても、あまり反応もないし、ハルにとっては誰のお茶碗だろうと、ご飯が食べることができたらいいという感じでしたね。
でも、続けていると、お茶碗以外のもので反応を見せてくれたりしたので、努力の甲斐はありました。