ハルの笑顔はヒマワリの花

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

息子ハルの5年間の様子を紹介しています
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まさか最後の運動会になるとは誰も思っていなかった【自閉症児保育】

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息子のハルは2歳10ヶ月から療育園(児童発達支援センター)に通っていました。
ハルが通っていた園の保育時間は9~15時で、月~金曜日まで毎日保育があります。
年々少でも母子分離です。幼稚園や小学校に比べると休みの日は少なく、夏休みもお盆期間中の10日程でした。
そして、夏休みが終わると10月の運動会に向けての練習が始まります。療育園と家庭を繋ぐ連絡ノートにも先生が運動会の練習の様子を書いてくださるので、運動会の当日が楽しみになってきます。今回は、ハルが年少の時(4歳3ヶ月)の運動会の様子を紹介します。(連絡ノートの説明はこちらから⇒ハルの笑顔はヒマワリの花【ブログ説明】 

 

 運動会の練習の様子はこんな感じ

 

今日は運動会の予行練習をしました。よーいどんやグループ競技の出番では、お友達が見ている中で、張り切っている子や恥ずかしがる子もいましたが、それぞれに運動会の雰囲気を感じていました。リズムでは、音楽を聴いてトンボやアヒルなど真似したいたり、お友達のしている様子を見ている子もいました5歳児のエイサーでは、はちまきとたすきを締め、太鼓を持ってかっこいい姿を見せてくれました。3、4歳児の子どもたちも5歳児さんの姿をよく見ていて一緒に踊りたそうにしていました。

 

今日は2回目の運動会の予行練習をしました。みんなが描いた万国旗を飾ると、万国旗を気にしてみている子もいました。リズムでは、バルーンが出てくると周りで見ていた子も近くへ身に着たりバルーンの中に入って「ちちんぷいぷい」と変身!何に変身するのかな?

 

今日は、全部ループであつまりをしてから、園庭で体育遊びをしました。よーいどんでは、止まって、周りを見たりしながらニコニコと走っていました。グループ競技では止まることなくゴールしていました。当日は雰囲気の違う中でどんな姿を見せてくれるか楽しみです。

予行練習を2回することって、なかなかないのではないでしょうか。先生t達も1度子ども達の様子を見て、様々なことを確認してから2回目の予行練習をするのだろうな、と思っていました。
2回予行練習をしても、本番ではいつもと違い観客がたくさんいることで、普段通りの動きができなくなってしまうお子さんもいます。

運動会の日は少し早い目に登園

運動会当日、ハルは他の子ども達よりも早く登園して母子分離します。
なぜなら、ハルは母子分離が苦手で、絶対に泣いてしまうからです。すぐに泣き止むなら良いのですが、時間がかかるので、少し早く登園するように先生から事前に言われます。ハルと同じようなお子さんは他にもいました。
運動会が始まってからも、堂々と子ども達の様子を見ることができませんでした。
なぜなら、私たちの様子を見たら、泣いてしまったり、こちらに走ってきたりするからです。前の人に隠れながら、コソコソと応援していました。(隠れて応援するのは先生にお願いされたわけではありません)

運動会の様子はこんな感じ

グループ競技では止まることなくゴールできたので良かったです。お兄ちゃんも喜んでいました。リズムは、最近の様子だとあまり進んでやらないだろうと思っていましたが、その通りで気が乗らなかったようです。

 

 運動会が始まるまでは、途中で泣いてしまわないか、競技の途中で逆走したり、別の方向に走り出さないか心配していました。しかし、心配なんてしなくてもいいくらい立派に競技ができていました。
リズム遊びは、普段からあまりしないので、運動会当日もあまりしませんでした。何もしなくても、残念だとは思いませんでした。今年ができなかったら、来年できた時、楽しみですからね。その時は、そう思っていました。
しかし、来年の姿を見ることはできませんでした。ハルは5歳を目の前にして亡くなってしまったからです。

毎日来るはずの何気ない日常が急に終わってしまうこともあります。

一日、一日を大切に過ごしたいですね。