自閉症の息子が生きた5年間の軌跡

私の大切な息子は知的障害を伴う自閉症でした。5年間という短い人生でしたが、彼はたくさんの宝を遺してくれまいた。

子どもとお散歩に行くのが苦痛でしかたなかった日々【自閉症児育児】

お子さんとお散歩へ行くのは楽しいですか?

私は、ハルとお散歩に行くのは、あまり楽しくありませんでした。

楽しくないというより、嫌いでした。

子どもとのお散歩が嫌いな母親なんて・・・いいお母さんじゃないですよね。

でも、本当に大変だったんです。

 急に走り出したかと思ったら、しゃがみこんで動かなくなったり、そして急に走り出す。

 

急に逆方向に走り出したり・・・よそのお宅に入ろうとしたり・・・。

でも、療育園に入園してからは変わりました。

 今日は、療育園でのお散歩のお話。

 

 2011年4月7日(木)

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今日も〇〇寺まで散歩に行きました。

 広場を通った時は、とても嬉しそうに走り〇〇寺の階段をのぼる時はには階段横の坂をのぼろうとしスリルを味わっていました。

 年長の子にも坂をのぼる子がいたので、階段をのぼるよりも面白そうと思ったのかもしれません。 

階段で電車を呼んだ時に、ちょうど電車が通ったのでハル君もよく見ていました。

  

 療育園でのお散歩には工夫がいっぱい

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〇〇寺は、高台にあるので、階段をのぼったら景色がとてもいい場所です。

 階段で子供たちが座って、「お~い電車!!」と呼ぶのが恒例になっています。

 子供達が呼んで、電車が通ったら、テンションが上がりますよね!!

 先生たちは、いろんな工夫して子供たちを楽しませてくれます。

 でも、子ども達を連れてのお散歩って本当に大変だと思うんです。

 その中でも、ハルはいろいろなところへ走っていくので、手がかかる子だったと思います。

 それでも、先生は嫌な顔一つせず、いつもハルのことを見守ってくださっていました。

 〇〇寺の階段の横の坂も、結構急なのですが、子供ってちょっと危なそうなところが大好きですよね。

 ハルのお兄ちゃんは小学5年生になりますが、高いところに登るのが大好きです。

 ちょっと危なそうだけど、やってみたいのが子供心。

 そんな部分を制限するのではなくって、見守りながらやりたいことをさせてくれるのはいいですよね。

 

 お散歩が少し楽しく

療育園に通い始める前(親子教室時代)までは、ハルとお散歩に行くことが苦痛以外の何物でもありませんでした。

何かを見るわけでもなく、急に走り出したり、しゃがみ込んで動かなかったり、「帰ろうか」と言っても伝わらないし・・・終わることがないお散歩は、嫌がるハルを抱えて帰ることで終わりました。

それが私にとってはしんどくて、でも家の中ばかりじゃなくお散歩にも連れて行ってあげたい・・・

私の葛藤は続いていました。

療育園に入園してからは、園生活の中でお散歩に行くことも多く、親子保育の日は保護者も子どもたちと一緒にお散歩をしたりします。

ハルが通っていた療育園は、山手の田舎で田畑も多く、車の通りもほとんどありません。

車の通りが多い街だと、みんな1列に並んで歩かないといけないと思いますが、田んぼのあぜ道を歩いたり、川に葉っぱを流したりしながら、子ども達も割と自由にゆっくりお散歩をします。

ハルは、年々少の頃は、周りなんて見ないでとにかく歩いていました。

一番年下なのに、一番先頭を歩いたかと思っていたら、一番後ろまで走っていき、また先頭まで行く。(基本的に手は繋ぎません)

でも、年々少の後半からは、少しずつ周りを見ることができるようになり、先生が

「ハルくん、ほら見て」

という声かけに、近づいて行ったり、成長していました。

療育園でこのように周りを見ることができるようになってきた頃から、私もハルとお散歩するのが少し楽しくなってきました。

「今日は、どんな姿を見せてくれるかな」

といった「ハルの変化」を見つける旅に出るような感じでした。

ハルが成長したのと同時に、私も母親として成長したのかもしれませんね。