子育てに心が折れそうな時、相談できる人は必要
私の息子のハルは、2歳半で自閉症と診断され、2歳10ヶ月から療育園に通い始めました。ハルが通っていた療育園には、就学前なら年齢制限はありません。
実際は待機児童もいるため、就学が近いお子さんが優先的に入園する傾向にあります。
しかし、ハルはなぜか2歳児(年々少)から通うことができました。
2歳児の時の文集の記事やその記事に関連する記事にも、入園当時のハルの様子を書いています。
2歳児の時の文集はこちら
親子教室の時の文集はこちら→みんな一緒に成長しよう!!親子教室での思い出
不安が募り心が折れそうな時もある
ハルは2歳10ヶ月で療育園に入園しました。入園当時は、家に帰ってくるとぐったりしていて、見ているのも辛かったです。
「2歳児から入園させるのは早かったのかな?」
と思っていましたが、少しずつ療育園に慣れていく様子や少しずつではありますが、成長していく様子を見ていると、「入園させて良かった」と思うようになっていました。
自閉症だと診断された時は、なんとなくわかってはいたものの、やはりショックが大きく、「これからどうしていけばいいのか?」「いったいどうなるのか?」と先なんて全く見えませんでした。
でも、悩んでいてもしかたない。
不安ばかり口にしてもしかたない。
今、ハルにしてあげるべきことは何か?
ハルにとって何が良いのか?
と、苦しいけど、できるだけ前を向いて歩んでいこうと心に決めていました。
でも、心が折れそうになる時もありました。
一人で泣く日もありました。
それでも、ハルの笑顔を見ていると、「泣いてばかりではいけない」と思って、立ち上がろうとしました。
発達障害のことを相談する人がいることは大切
発達障害を抱えたお子さんがいる場合、家族の支えも大切であることは、言うまでありません。そして、周りに相談することができる人がいるかどうかはとても大切なことです。
お子さんが通っている保育施設の先生、保健師さんに相談するのも良いでしょうね。
私は、同じように発達障害を抱えているお子さんがいる保護者と交流することは、何よりも大切だと思っています。
健常児のお母さんに話しても理解してもらえないことが、発達障害を抱えたお子さんがいる保護者には理解してもらえることが多いと思います。
同じ悩みを健常児のお母さんに話しても、「大変だね」で終わったり、時には「引かれてしまうから話せない」という内容のことも、同じ悩みを持っていたら「わかる!!うちの子も同じ!!」と悩みを共有できることが多いです。
悩みって、誰かに共感してもらうことで、少し楽になると思うんです。
そんな関係を作ることが大切ですよね。
ひとりぼっちのお母さんを出さない
ハルが通っていた療育園では、保護者会の行事はたくさんあり大変でしたが、その分、異年齢のお子さんをお持ちのお母さんとも交流できました。
気の合うママ友だけで集まっているのではないから、いろいろとありますが、発達障害を抱えた子どもを育てるには、いろんな人のいろんな角度からの意見を聞くことはとても良い経験でした。
でもね・・・保護者会って、正直言って、煩わしいんです。
「なんでこんなことするの?」ってこともあると思うんです。
人がたくさん集まると、揉めるし・・・。
でも、どのお母さんも、子どものために一生懸命になっているのは同じ。
意見交換会のような機会もあり、普段はあまりお話しないお母さんの悩みを聞いたり、先輩お母さんのお話を参考にできたり、大変なこと以上に学ぶことがたくさんあり、保護者会って大切だなと思いました。
ハルが通っていた療育園の園長先生は、保護者会活動も大切にされていて、それは「ひとりぼっちのお母さんを出さないこと」という思いがあるからなんです。
発達障害を持っているという悩みは、なかなか周りに打ち明けることっも難しいです。
こんなこと話して、嫌な気分にさせないかな?と思ったことはありませんか?
そんな時も、同じ悩みを持っている方になら、話せませんか?
同じ悩みを持つ人となら、笑い話になることもあるんです。
そうすると、少し気持ちが楽になるような気がしませんか?
子供たちへの療育も大切ですが、子供たちをみている保護者のケアも大切であると私は思います。
一人でも二人でもいい。
お子さんの障害のことを相談できる相手ができるといいですよね。