絵本を読んで欲しい時に出てきたクレーン現象【自閉症児育児】
自閉症の息子が生きた5年間の軌跡にお越しいただきありがとうございます。ハルママです。
絵本を高速でめくる親子教室時代
みなさんのお子さんは、絵本が好きですか??
ハルは、1歳半くらいの時期は、全く絵本に興味を示しませんでした。
親子教室時代(1歳10ヶ月~2歳10ヶ月)は、先生が読んでくださる絵本をじっと見ていました。
しかし、家で読んであげても、ページをどんどんめくるばかりで、まともに読んであげることはできませんでした。
たとえば、
ぞうくんのさんぽ という絵本なら
最初のページ
きょうはいいてんき
ぞうくんはごきげん
高速でページをめくる
最後のページ
みんなごきげん
きょうはいいてんき
おしまい
こんな感じです。
おそらく、「うちの子も同じ!!」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
絵本に興味を持ち始めた療育園時代
療育園(2歳10ヶ月~)に入園してからのお話。 療育園と家庭を繋ぐ連絡ノートより
2010年6月5日(土)
本屋さんに行ったとき、「でてこい でてこい」を見つけると、 離そうとしなかったので、購入しました。ハルは、家に帰ってから、声を出しながら読んでいました。 へび→ニョロニョロ うさぎ→ピョーン ピョーンなど。 ハルの後ろに回って、読んであげると、 もっと読んでと手を引っ張ってきて本を持たせ、 私の口元を押さえるようにして訴えてきました。
「でてこい でてこい」は、親子教室時代によく先生が読んでくださっていた絵本です。
もちろん療育園でも読んでくださいます。
親子教室や療育園では、「でてこい でてこい」の絵本は、リズムをつけて読んでくださるので、ハルも体を揺らしながら読んでいました。
成長の中に見られたクレーン現象
簡単にしか書いていませんが、1歳半~3歳までの間にこのような変化がありました。 健常のお子さんなら、静かに座って絵本の読み聞かせを聞いてくれるかもしれませんね。
そんなことをハルに望んでもしかたがないので、私はハルのペースでいいやと思っていました。
あと、この連絡ノートの中での
ハルの後ろに回って、読んであげると、もっと読んでと手を引っ張ってきて本を持たせ、私の口元を押さえるようにして訴えてきました。
この部分。
クレーン現象と言います。
こうやって自分で指差しをして、して欲しいもの、取って欲しいものを要求するのではなく、他人の手をつかんで、目的の場所に連れて行ったり、欲しいものを取らせようとする。
自分の手を使わず、他人の手をクレーンのように動かすことから 「クレーン現象」と呼ばれています。