みんな一緒に成長しよう!!親子教室での思い出【自閉症児育児】
ハルが通っていた親子教室では、年度末に文集を書きます。簡単に言えば、これまでの思いを作文にします。 実は、親子教室では、学習会や行事の度に感想文を書かなくてはいけませんでした。 この感想文、文章を書く事が苦手な私にとっては、結構苦痛でした。 以下、親子教室の文集に書いた文章です。
2010年親子教室文集
ハルの発達について不安を抱き始めたのは、彼が1歳半になる頃でした。
言葉が出ていないことはもちろんのこと、目線が合わない、周りが言っていることを理解できていない、常に動きまわっているということは、2歳上の兄の時には感じたことはありませんでした。
そして、1歳半健診の時に「発達がゆっくり」「コミュニケーション能力が劣っている」と指摘され、親子教室を勧めていただき、兄の幼稚園の入園を待ち4月(ハルは1歳10カ月)から通い始めることになりました。
「ハルが座って話を聞いている!」
いつも動き回って、じっとしていることのない子が、先生が読んでくださっている絵本や手遊びをじっと見ていたことに、通い始めた初日か確実に成長しているのが手に取るようにわかります。
教室では、お友達には興味を示すことはほとんどないし、手遊びもしません。(この文章を書いた次の日に教室でみんなの前でも手遊びをすることができました)
しかし、家では、兄がおもちゃで遊んでいるのをじっと見て、兄が幼稚園に行っている間に遊んでみたり、兄に追いかけてもらうのが嬉しいらしく「キャッキャ」と笑い、後ろを振り返り兄の様子を伺いながら走り回っていたり、手遊びもしっかりとできるようになっています。
その姿を見るだけでも、大きく成長したと感じることができます。
自分でコップにお茶を入れようしたり、靴を履こうとしたり、お風呂に入る時に自分でズボンを脱いで、洗濯かごに入れに行くこともできるようになりました。
手が届かない物を取る時、自分で椅子を運んで取っているのを見た時は、
「こんなことができるようになったんだ」
と嬉しい半面、「何でも自分でできるから言葉が出にくい」と指摘されたこともあり、
「もっとママを頼ってよ!」
と心の中では感じています。
去年の10月に「自閉症のグループに入っています」と診断を受けた時は、
そう言われることを予想はしていましたが、やはり複雑な気持ちでした。
しかし同時に、早く親子教室に出会うことができ、ハルにとっても私たち家族にとっても、とても良かったと感じました。
今後、彼がどのような成長をするかはまだまだわかりませんが、彼の無限の可能性を精一杯引き出してあげることができるように、私たちも一緒に成長していきたいと思います。
最後に親子教室の先生方、送迎運転手の方々、一緒に通われている子供達やお母さん達には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
文集への思い
今は、文章を書く事も苦ではなくなっていますが、当時の私にとっては、文集を書く時期が憂鬱でした。
親子教室では、行事ごとに感想を書かなくてはいけませんでした。(療育園に入園してからも続きました)
これは、本当に面倒でした。
でも、行事の度に、その時起こったこと、思ったことを書く事によって、ハルが今何ができるか、または今何をしてあげないといけないかも見えてきました。
そして、こうやって今当時のことを思い出しながらブログを書くことができています。
このブログの中では、今でもハルは生きています。
いつもハルは、私の心の中で生きています。
これまでは、親子教室の話を綴ってきましたが、これからは療育園に通い始めてからのハル・お母さん)との様子を綴っていきたいと思います。